わたしがアロマ教室を始めたのは13年ほど前のこと(2018年現在)。
その当時に比べたら、アロマテラピーを知っている方、精油(エッセイんシャルオイル)を使っているという方が増えました。
そして残念なことに、使う方が増えたぶんトラブルも増えています。
皮膚トラブルが起こりやすい精油(エッセンシャルオイル)はこのふたつ
皮膚トラブルが起こりやすい精油といえば、
◯ラベンダー・アングスティフォリア
◯ティートゥリー
このふたつです。
アロマを勉強したことがある方なら、あれ?と思うかも知れません。
どちらも、安全性が高いと言われている精油(エッセンシャルオイル)ですから。
そんなラベンダー・アングスティフォリアとティートゥリーですが。
わたしが関わっている皮膚科クリニックにいらっしゃる患者さんで、アロマでかぶれたのでは?と思われる方が使っていた精油(エッセンシャルオイル)は、ラベンダー・アングスティフォリアとティートゥリーがダントツで多いのです。
また、皮膚科学会誌などに掲載されている、「アロマオイルによる接触性皮膚炎の症例」なども、ラベンダー・アングスティフォリア精油を使ってトラブルが起きたというものが多いです。
ラベンダーとティートゥリーはどうしてトラブルが多い?
安全性が高いと言われているはずのふたつの精油(エッセンシャルオイル)。
どうして皮膚トラブルが多いのでしょうか?
◯原液で肌に塗る使い方をする方が多い
◯有名な精油(エッセンシャルオイル)なので使う方が多い
理由として、このふたつが考えられます。
原液塗布OK=「刺激がない」ではありません
ラベンダー・アングスティフォリアやティートゥリーは刺激が少なくて安全性が高いので、
「局所」であれば「原液塗布OK」とされていることが多いです。
書籍などに、このように書かれているため、このふたつの精油(エッセンシャルオイル)を
そのまま肌に塗るという使い方をする方は結構います。
ただし、原液塗布OK=「刺激がない」ではないのですね。
あくまでも、ほかの精油(エッセンシャルオイル)に比べたら…ということ。
精油(エッセンシャルオイル)は、そもそも刺激性があるものです。
ラベンダー・アングスティフォリアやティートゥリーも、それなりに刺激性があります。
使う方のお肌の状態(敏感肌かどうかなど)によって、刺激性の出方も違います。
それなのに、「原液塗布できます」という情報があるがゆえに、そのような使い方をして、結果トラブルになる…という方が少なくありません。
有名精油だからこそ、、、
ラベンダー・アングスティフォリアとティートゥリーは、有名精油(エッセンシャルオイル)ツートップともいえるもの。
ほかの精油(エッセンシャルオイル)は知らなくても、このふたつは聞いたことがある、使ったことがあるという方は多いです。
使う方が多ければ、それだけトラブルが発生する率もあがる、、、ということです。
このふたつの理由が重なってしまったことで、ラベンダー・アングスティフォリアとティートゥリーで皮膚トラブルを起こす方が多い、そう考えています。
皮膚トラブルを避けるにはどうすればいい?
ラベンダー・アングスティフォリアやティートゥリーそのものが悪いというわけではありません。
使い方を気をつけた方がいいケースもあるということですね。
小さなお子さんや高齢者の方、敏感肌の方など、そもそもお肌が弱いなという方は、原液塗布は避けましょう。
キャリアオイルで薄めて使ってください。
また、頻繁に、長期間に渡って使い続けるのもおすすめしません。
最初のうちは大丈夫でも、繰り返すごとにお肌にトラブルが、、、というケースもあります。
まとめ
精油(エッセンシャルオイル)は天然素材だから安全。
そう思っている方は少なくないかも知れませんね。
でも実際は、刺激性の強さに差はあれど、どの精油(エッセンシャルオイル)も刺激物であることに変わりはありません。
一方で、精油(エッセンシャルオイル)は、わたしたちの心や体のケアに役に立つ。
これも事実です。
天然素材だから安全ではなくて、使い方によってはトラブルもあるものだという認識で、上手に精油(エッセンシャルオイル)を使っていただけたら嬉しいです。
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